2020年3月20日 占星術の天空-春分図-

2020年3月20日 占星術の天空-春分図-

春分図を読み解いてみました。西洋占星術では春分図が1年の始まりで、首都の春分図が、その国の1年を象徴するとされています。

2020年の東京の春分図は、6室の火星、木星のコンジャンクション、ディセンダントを挟んだ形での土星、冥王星のコンジャンクションが目につきます。労働や病気を表す6室の火星は炎症性や発熱する病気を示しています。山羊座の火星はエグザルテーションで作用が強く、それが拡大の木星とコンジャンクションしているため、病気の広がりを意味しています。これは、いままさに広がりつつある新型コロナウイルスの疾患を示しているのでしょう。

また、6室山羊座の冥王星は、労働における変化や新しい傾向を示しており、テレワークや時差出勤の奨励がこれにあたります。7室は他の人との関係性や他国との関係を表し、そこに山羊座の土星、冥王星があります。この土星、冥王星は10室の天王星とスクエアとなっており、職場や他の人との関わりの仕方、他の国との関係が、制限されて変化し、新しい方向へ変わることを象徴しています。病気の広がりをきっかけとしたテレワークなどの働き方の変化は一時のことではなく、引き続き大きく変わっていき定着する方向へ進みます。

7室には国民を象徴する月もありますが、この月は不安定な状態になるペリグリンで、組織を表す10室の、関係性を作ったり調和をとる金星とはスクエアで、より不安定な状態になります。さらに10室には予想外な出来事をもたらす天王星があり、これに制限を表す土星がスクエアとなっていることから、現在のイベントが次々と中止になっている状態が春分後も長く続き、オリンピックも中止になるようなことも考えられます。観光は落ち込みますが、人であふれかえっていた観光地が、人が少ないすっきりした状態となって、その良さが見直され、規制や入場制限などを行い、逆に客層を絞り込み、付加価値を高めて生き残り戦略を立てるといったこともあり得ます。

政府を表す太陽は9室で、9室には、太陽とコンジャンクションになるカイロンと、海王星も入っています。9室は知恵の集大成ですが、カイロンとのコンジャンクションから、政治は知恵が欠けて権威も傷つき、ふわふわと頼りない状況です。新しいリーダーを望む機運が高まるのでしょうか。ですが、月の状態からして、代わりを選ぼうにも選べないといった状況になるかもしれません。

経済は、木星がフォールで、さらに火星とコンジャンクション、8室の水星もフォールであることから、経済状況はよくありません。水星、天王星、土星の関係から、経済刺激が行われたとしても口先介入だけみたいな感じかもしれません。また、経済の好不況とは別に、今よりももっとスマホ決済やICカード決済などの電子マネーの普及は進むでしょう。それから、情報それ自体が、今よりももっと貨幣的な価値を持つようになるかもしれません。

最後に、2月に書いた「世情徒然 新型コロナウイルス」で、火星が山羊座を抜けて水瓶座に入る時期と、魚座に入る時期を書いていなかったので、こちらの記事に書いておきます。水瓶座に入る時期は3月31日、魚座に入る時期は、5月13日です。

コメントは受け付けていません。