運命・運勢について

運命・運勢について

「自分はこの先どうなるんだろう」
だれでも一度は、こう思ったことがあるのではないでしょうか。
未来がどうなるか知りたくて、占いを見てみる、やってみるという方は多いと思います。
では、占いは全てを教えてくれるでしょうか。

私は運命は、大きな幅のある水の流れのようなものだと思っています。
占いで、一人ひとり、それぞれの大きな流れの方向性を見ることはできます。
でも、未来は、その人ひとりだけで紡ぐものではありません。
その時々の社会の状況、そこに生きている多くの人たち、身近な人たち、同じことに関わっている人、自分の、それぞれの選択が重なり合い、うねりとなって、流れを形作るもの。
大きい流れ自体は、蛇行するのか、真っ直ぐ流れるのか。
そのなかで、右の端っこを流れ、絶えず壁にゴツゴツとぶつかりながら流れるのか、真ん中を悠々と流れていくのか、はたまた大きい流れの幅の右から左まで大きく斜めに流れたと思ったら左の壁にぶつかり、また真ん中に行くと思いきや勢いを失い端から適度な距離を保ったまま、ふらふらとゆらめきながら流れていくのか。

占いは、この流れを見るためのものなのだと思います。
西洋占星術は、その全体と、個別の流れの方向性や特徴をとらえ、未来はこうなっていくだろうと予測を立てるもの、タロットは、その流れのある一瞬を切り取り状況を捉えるもの。
ホロスコープは、時代の雰囲気、先行きに何かが起こりそうなことや、その人自身の選択の傾向や癖は教えてくれます。
でも、決して「これがいついつ起こる」「誰がこうなる」という筋書きまで、つまびらかに予言してくれているわけではありません。

未来は、その時々の選択によって流れが変わるもの。
大きい流れと、選択の傾向や癖を知って、その人にとって、よりよい生き方ができるように指し示してくれるものが、占いだと思います。

微力ながら、その流れを見るためのお手伝いができればと願っています。

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